フォーラム開催状況|交流事業

フォーラム開催状況

フォーラム開催状況


 2012年9月6日〜7日
 第10回日ロフォーラム<於:北海道大学(北海道札幌市)>
第10回日ロフォーラムは、9月6日、7日北海道札幌市(北海道大学キャンパス)にて行われた。ロシア側30名、日本側126名の参加を得て成功裡に催された。
前夜祭・全体会・分科会・文化交流など充実したプログラムが組まれた。未来志向の共同声明も調印・発表され、今後の発展につながった。
また、在札幌ロシア領事館において、記念パーティも開かれ、友好・親善のひとときとなった。


北海道新聞掲載記事< PDF  web > 




 2011年9月17日〜25日
 第2回ユーラシア・フォーラム(チェルノブイリ原発事故25年)<ミンスク市・モスクワ市>
ミンスク(ベラルーシ) 文化友好会館  560名参加(学校交流を含む)

「ユーラシア諸国民の未来につなぐ平和・友好−チェルノブイリ・福島の原発事故からの教訓」
*ミンスク会場(ベラルーシ対外友好文化交流協会・文化友好会館)に12ヶ国に及ぶ参加者が一堂に会した。
各分科会テーマ:「平和強化と国際協力−ユーラシア諸国民の未来安全基盤」「環境の安全保障と原発事故からの教訓」「学術、文化−ヨーロッパとアジアの新世代の安全な未来のために」に沿って、活発な意見交換が行われた。ミンスクと姉妹都市仙台市代表が語った、東日本大震災被災後の復旧・復興にむけた市民の姿の紹介は参加者から大きな感銘を受けた。
文化交流:アニメ「ナガサキ1945 アンゼラスの鐘」上映、尺八、南京玉すだれ、空手、折紙、茶道、書道、ブラインドテニス、アフレムチク芸術学校にてクラシックコンサート、民族音楽コンサートが行われた。

モスクワ(ロシア)  国務アカデミー体育館  150名参加

日ロ障がい児・者交流 実施(NEC協賛、国際交流基金「日本の秋」参加プログラム)
*モスクワの国務アカデミー体育館にて日本ユーラシア協会とロシア日本協会、日本ブラインドテニス協会との共催行事。在モスクワ日本大使館石毛公使が挨拶に来訪した。テニスのエキシビジョンに加え、日ロ双方による文化交流も行われた。

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2010年9月19日〜23日
 第9回日ロフォーラム・「鎮魂と平和・友好の碑」建立15周年記念集会がロシア連邦ウラジオストク市にて開催されました。
ウラジオストク市「鎮魂と平和・友好の碑建立15周年祭」献辞

ご参列の皆さん
目の前に広がっている海は遠い昔から、いろいろな人たちが自由に往来し、豊かな恵みを与えてくれる海でした。しかし、悲しい歴史もありました。
ここにある「鎮魂と平和・友好の碑」は、第二次世界大戦が終わった後に、ソ連の各地に抑留されて労働し死亡して、故郷に帰れなかった人たちのために「日本ユーラシア協会」と「ソ連における日本人捕虜の生活体験を記録する会」とがウラジオストーク市の協力を得て、祖国日本に続く海を臨むウラジオストークの地に平和を願って1995年に建立されました。
しかし、21世紀になった現在でも、世界の各地で爆音と銃声がひびき、血が流されています。犠牲になった人たちには、名前があり、愛しい家族があり、なつかしい故郷がありました。死んだ人たちには声を出すことが出来ませんが、「私たちのことを忘れないでほしい」と呼びかけているでしょう。
21世紀の私たちは、今後、戦争や政治や、民族や宗教などの対立に起因する暴力による犠牲者や故郷を失う人たちを出さないよう努力したいと思います。
この海を平和の海にし、ウラジオストークを北東アジアの平和と友好の中心にするために、日本とロシアの人たちが手を取り合って進むことを、この「鎮魂と平和、友好の碑」の前で誓いましょう。


2010年9月21日 日本ユーラシア協会常任理事 山内伊三男 





撮影・製作:
フォト・バルビゾン瀬音蒼事務所


 2002年9月15日〜16日
  第1回ユーラシア・フォーラム  「平和と友好のための京都アピール」
平和と友好のための京都アピール
ユーラシア・フォーラム 2002年9月15−16日

2002年9月15−16日、ユーラシア11カ国の友好団体代表は、日本の京都市において、「21世紀における新しい文化創造とユーラシア諸国民の草の根交流の発展」をテーマとするフォーラムを開催した。

フォーラム参加者は、フォーラムでの主題に関する多彩な提言に基づき、21世紀における人類の幸福な未来、世界の平和と諸国民の友好発展を願うユーラシア諸国民及び世界のすべての人々に、以下のことを呼びかける。

@人類は、過ぐる世紀に、二度の世界大戦の惨禍を経験し、ファシズム、軍国主義、植民地主義の悲劇を経験した。その中で、多くの尊い犠牲を伴いながらも、これらの惨禍や悲劇の根を断ち、平和と自由、民主主義と民族独立、人間の尊厳を守るための幾百万の人間のたたかいが積み重ねられ、人類はこれらの点で巨大な前進を勝ちとった。

けれども、21世紀の初頭において、人類は、歴史上未曾有の課題に直面している。すなわち、高度なテクノロジーと巨大な生産力の発展にも拘わらず、世界の数億の人間が飢餓に苦しんでいる。巨大な富を操る人々と貧困にあえぐ民衆との貧富の格差は想像を絶する規模に達し、2億数千万の児童が貧困のために労働を強いられている。前世紀に獲得された福祉システムが取り崩されつつある。

ますます激化する市場競争と商品の大量生産・大量消費システムによって人類の生活環境は著しく破壊され、このまま推移すれば今世紀中に人類にとっての破滅的危機が到来すると予測されている。

前世紀末の冷戦の終結にも拘わらず、ユーラシア大陸の東西の軍事同盟はその戦略範囲を地球規模に拡大している。ヒロシマ・ナガサキの悲劇や世界各地における核実験の深刻な傷痕が核兵器の廃絶を世界の圧倒的世論としているにも拘わらず、核兵器保有国は増加し、核兵器保有超大国はユーラシア大陸諸国を攻撃目標とする新たな核戦略を策定している。

グローバル化する「貨幣の論理」は、人間の生活と文化のあらゆる領域を支配しようとしている。交通・情報伝達手段の巨大な発展は、それ自体としては、諸民族の多様な文化の交流を促進し、それぞれの文化を豊かにする可能性を与えるものであるが、実際には、画一的な「文明化された」生活様式のグローバル化によって諸民族の固有の精神文化の萎縮が憂慮されている。それは、他方では、偏狭なナショナリズムを喚起しつつある。

総じて、19世紀の偉大な思想家達が洞察した人間疎外現象の深化・拡大を、私たちはそこにみざるをえない。別言すれば、人間の尊厳の喪失現象、人間の新たな分裂・対立現象をそこにみざるをえない。それは、偶然的事象ではない。

A21世紀に幸福な未来を築くためには、人類は、上記のような人間疎外、人間の分裂・対立をもたらすシステムを克服しなければならない。それは、「平和の文化」、人と人との、人と自然との共生の文化によって実現されるであろう、と私たちは考える。私たちはあらゆる形態のテロルに反対であるが、上記のシステムに根源をもつテロルをいわゆる「報復戦争」の大規模化によって根絶することは決してできない。しかも、この「報復戦争」の中で、「文明の衝突」なる言説が行われていることを、私たちは深く憂慮する。

私たちは、世界に存在し生じている問題と紛争は、なによりもまず平和的方法で、一方的に軍事力を用いることなしに、国際法規範、とりわけ国連憲章に従って解決すべきであると考える。

「平和の文化」、共生の文化の創造のために、今日多くの民衆が個別の課題(平和、環境、福祉、ジェンダー、人間発達等々)を通じて活動している。私たちは、文化の異なる諸国民の相互理解と友好の発展をめざす草の根の自発的活動が、これらの運動すべてのための肥沃な土壌を築く活動であると信ずる。

文化の異なる諸国民の相互理解と友好の発展をめざす草の根の自発的活動は、「平和と共生の文化」の創造の最も基礎的な活動である。それは、老若男女すべての市民がどこでも何時でも参加できる最も簡単な活動であると同時に、人間の尊厳の尊重と自由・平等・友愛の気高い理念に立脚する奥行きの深い運動である。それは、世代から世代へと受け継がれて営まれる永続的運動であって、「弱肉強食の論理」の支配を脱したそれぞれの国民の豊かな真の人間的文化の創造の土台となるであろう。この運動に参加する人が多ければ多いほど、それは、人類の幸福な未来を切り開く巨大な力となるであろう。国民の交流は、国家間関係や全世界情勢に肯定的な影響を与えることができるし、又与えるであろう。

私たちは、21世紀における人類の幸福を願うユーラシア諸国の市民および地球上のすべての人々に、文化、科学、教育、その他の人間活動の領域における相互理解と友好の発展をめざすこの運動に参加されるよう心から呼びかけるものである。

平和と友好のためのユーラシアフォーラム

2002年9月16日

*このフォーラムには次の11カ国の団体代表が参加している。
アルメニア対外友好協会連合会第一副議長 A・S・ポゴシャン
アゼルバイジャン国際交流センター副議長 Y・M・ナシーロフ
グルジア日本協会副会長 V・クヴェラーゼ
カザフスタン対外友好文化交流協会会長 Z・アメルハーノワ
ラトビア友好協会会長 I・トマセ
リトヴァ日本協会会長 E・サビツカス
モルドヴァ国際交流協会「ダチヤ」会長 L・スカーリニイ
ロシア国際協力協会副会長・ロシア科学文化国際交流センター第一副議長 S・I・シヴェツォーワ
ロ日協会事務局長 E・N・クルチナ
タタール日本情報センター「さくら」副理事長 L・ウスマーノワ
ウクライナ世界協会会長 I・F・ドラッチ
ウズベキスタン文化啓蒙交流友好協会連合会副議長 B・アシュラリエフ
日本ユーラシア協会会長 藤田勇

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