コラム2013

コラム2013




朝日新聞(ひと)  上坂すみれさん(22) 日ロ友好を目指す現役女子大生の声優

  13/12 #13-25

モスクワの大ホールを埋めたロシアの若者たち。割れんばかりの拍手に、涙がこぼれた。11月、ロシア最大の日本ポップカルチャーの祭典「J―FEST」に初めて出演。自身が演じたアニメのキャラクターの声を披露し、デビュー曲を熱唱した。「ロシアに来て、皆さんに会うのが夢でした」
1991年12月のソ連崩壊直前に生まれ、共産主義時代のこの国を知らずに育った。ネットで見つけた旧ソ連の国歌を聴いて心揺さぶられた。でも、周囲の大人たちのイメージは「怖い国」。世界最高峰の音楽やバレエ、演劇、文学を育む一方、シベリア抑留や北方領土問題など暗い話題ばかり。
「もうちょっと普通の人が住んでるんじゃないの?」。上智大学ロシア語学科に進学し、ロシア語演劇部の合宿で初めて訪れたモスクワ。若者たちと、日本の人気アニメやファッションの話題で盛り上がった。よく笑い、冗談も言い、日本を尊敬している。まったく別のロシアが、そこにあった。
2年前、大学在学中にあこがれの声優に。約30のアニメやゲームに出演した。そして芽生えた夢。「仕事を生かして日ロの人々を近づけたい」。チャンスを待った。
「日本のポップカルチャーを通して、両国の若者が理解を深め合えば、領土問題解決の土台になる」。ロシアのアニメ出演が次の夢だ。
(文・写真 関根和弘)



シビトーニャ第三回コンサート・平岡貴子さん13/12/08
シビトーニャ・コンサート 報告
  13/12 #13-24

12月8日(日)中央区八重洲で、シビトーニャ第三回コンサートが開かれた。(主催:シビトーニャ・コンサート委員会、後援:NPO法人ヘラルドの会)出演は、平岡貴子(ソプラノ)・吉田裕実(フルート)・門田佳子(ピアノ)の各氏。
テーマは「クリスマスの情景」〜ロシアより愛をこめて〜。その名のとおり第一部は「ロシアより愛を込めて」と題し、チャイコフスキー・ラフマニノフ・キュイ・グリンカ=バラキレフ・イッポリートフ=イワノフの曲が、第二部では「クリスマスの情景」として、ドイツ・フランス・スペイン・ロシアなどのクリスマスキャロルが紹介された。会場には名曲の数々とともに平岡貴子氏の透きとおったソプラノボイスが響き渡り、大きな喝采を浴びた。
『東日本大震災からの復興を願って「ロシア人と日本人。みんなつながっている。私たちの心はいつも貴方たちのそばにいる・・・」そんな心を発信してくれたモスクワの音楽家や子どもたちに呼応して』シビトーニャ(小鳥のさえずり)は、2012年に発足したトリオ。何よりも「絆」を大切することがモットーとなっている。
今後とも、復興にむけた音楽活動での活躍が期待されている。当協会都連も応援していきたい。

シビトーニャ第三回コンサート・平岡貴子さん13/12/08
シビトーニャ第三回コンサート・平岡貴子さん13/12/08
シビトーニャ第三回コンサート・平岡貴子さん13/12/08

ギンザ・グラフィック・ギャラリー 第328回企画展 Tomaszewski, The Poetic Spirit トマシェフスキ展 世界を震わす詩学

  13/12 #13-23
2013年12月2日−12月25日   観覧報告(都連広報部)
 「ヘンリク・トマシェフスキ(1914−2005)のポスターは、1950年代にポーランドの多くのデザイナーたちを引き寄せ、世界が驚くポーランド・ポスターの花を開かせる重要な役割を果たしている。」とチラシに記されている。そのとおり、斬新な切り口、意表をつくデザインには、多くの人は作品の前に釘付けにされてしまう。メッセージ性の強さこそポスターの命なのだと理解する瞬間がそこにある。旧ソ連のロシア・ウクライナ・ベラルーシのみならず、ポーランドを含めたスラブ文化の奥の深さを感得できた。諸兄諸姉にも是非ご一覧をお勧めしたい。


ヘンリク・トマシェフスキ展について
http://www.pjl.co.jp/news/event/2013/11/5881.html

ヘンリク・トマシェフスキのプロフィール
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/artist/henryk/index.html

ポーランド広報文化センター
http://instytut-polski.org/about-pl/

ヘンリク・トマシェフスキについて
http://gapla.fn.org.pl/autor/32394/henryk-tomaszewski.html

トマシェフスキ展13/12/02-25

トマシェフスキ展13/12/02-25
日本ペンクラブ講演会で加藤哲郎氏縦横無尽に語る
  13/11 #13-22

 11月23日に都連現代史研究会「シベリア抑留帰還者をめぐる米ソ情報戦」で講演する加藤哲郎先生が、11月15日日本ペンクラブ主催講演会「島崎藤村と日本ペンクラブの昨日・今日・未来」(明治学院大学創立150周年記念)で対談を行った。(於:明治学院大学)
 会では、鵜殿博樹・明治学院大学学長の挨拶を皮切りに、
         第一部 「日本ペンクラブの大先輩 島崎藤村初代会長」  講師:浅田次郎・日本ペンクラブ会長、
         第二部 「世界の獄中作家にこころを寄せて」  講師:吉岡忍、詩の朗読:三咲順子・女優、
         第三部 @「藤村と国際ペン ブエノスアイレスへの道」  講師:堀武昭・国際ペン専務理事 
                    A対談「島崎藤村とその息子、島崎蓊助」  島崎爽助(島崎蓊助氏子息)、加藤哲郎(一橋大学名誉教授)
が行われ、文壇における島崎藤村親子二代に亘る業績を縦横無尽に語る加藤哲郎氏に共感の大きな拍手が送られた。
日本ペンクラブ初代会長・島崎藤村は、明治学院大学OBである。  



日本ペンクラブ講演会13/11/15



朝日新聞記事 体からチーズ生えてきた!? ベラルーシで展示会
  13/11 #13-21

 体からチーズが生えた!?――。ベラルーシの首都ミンスクで12日、食品や食品加工技術に関する国際展示会が開催され、頭や肩を細長いチーズで飾った女性が登場した(写真はロイター)。同通信によると、牛肉や豚肉で作ったバイオリンもお目見えしたという。


スクワット30回→地下鉄無料にモスクワで五輪企画13/11/12


朝日新聞記事 スクワット30回したら地下鉄無料に モスクワで五輪企画
  13/11 #13-20

 2分以内にスクワット運動を30回できれば、地下鉄の乗車が1回無料――。ロシア南部ソチで来年開かれる冬季五輪を盛り上げようと、五輪組織委員会(本部・モスクワ)と国営企業「モスクワ地下鉄」がそんな企画を始めた。専用の判定機の前には連日、挑戦者の列ができている。
 判定機はモスクワ中心部のビスタボチナヤ駅に8日に設置された。スクワット運動をカメラで自動判定し、2分以内に30回できれば無料で乗車券を出す。五輪開催にちなみ、人々に運動を通じて健康を考えてもらおうと、組織委が地下鉄側に提案した。
 スクワット回数は、乗車券が30ルーブル(約90円)のため30回に設定したといい、速い人で25秒で達成したという。11日に挑戦した高校生のアーニャ・アルベルトさん(18)は「体にいいし、電車もただになる。いいアイデアだ。私もソチで五輪を観戦するつもりです」と話した。設置は12月2日まで。 (モスクワ=関根和弘)


スクワット30回したら地下鉄無料に−モスクワで五輪企画13/11/12


姉妹都市「モスクワ散見」ツアー報告
  13/10 #13-19

 9月20日から1週間、モスクワに滞在しました。モスクワも異常気象に襲われ、100年ぶりと言われ暑雨続きの毎日でした。「女の夏」と言われる9月のやわらかい日差しも今年は見ることは出来ませんでした。1年ぶりのモスクワは当然ながらいろいろな変化が見られました。私の泊まったホテルのシステムは「鍵番方式」に戻っていました。違うのは愛想の良いおばあちゃんではなく、愛想の悪いおねえちゃんがめんどくさそうに応対してくれたことです。
 サーカス入場料はとても高く、最低は30ドルから100ドルまで。50ドルの席を買ってまずまずといったところでした。それでも食料品店の食品は安く、チーズやカルバサなど買ってホテルで食べていました。1度だけレストランで食事をしましたが、ロマの楽団に「黒い瞳」をリクエストしたら1曲1000ルーブル(3000円)でした。一般の食堂での食事は安くて味もよく、チェーン店の「ムームー」など利用しました。「ニイヤマ」というお店で持参のキッコーマンでお寿司をおいしくいただきました。
 観光地はどこも中国人であふれ、大声でしゃべる騒音に悩まされました。「赤の広場」もさながら「天安門広場」のようでした。そういえばホテルでも2つある食堂の入り口で中国人団体客と私たち一般の客を振り分けていたようでした。

(都連会長・鮫島礼雄)



姉妹都市「モスクワ散見」ツアー報告13/09/20


ガイニ・ムフタロヴァさんを囲んで
  13/10 #13-18

 昨11月より1年間、東京芸術大学研究生として日本で様々な交流を果たしたガイニ・ムフタロヴァさん(カザフ民族芸術大学美術学部背景画法・装飾術学科准教授)は、帰国を前にして、10月18日夕、協会都連役員らとの懇談会を持った。
 都連ホームページ名著紹介欄でもユーラシアブックレット「中央アジアの朝鮮人」著者として知られる岡奈津子氏もゲスト参加(カザフスタン出張から10初旬に帰国したばかり)。両氏は、初対面ながら意気投合し日本とカザフスタンの諸分野での交流発展について熱っぽく語り合った。ガイニさん曰く「日本ユーラシア協会都連のお陰でまた日本の良い想い出が増えました」。ガイニさんはカザフスタンの首都アスタナに日本庭園建設企画等、多彩なプロジェクトを企画している。
ガイニさんとの交流を通しての感想として、友好交流のチャンスは「待つのではなく、つくっていくもの」であることを改めて確認できたこの一年であった。


ガイニ・ムスタロヴァさんを囲んで13/10/18


朝日新聞記事<藤村の直筆書簡、ロシアに> 2013/10/21        儕DF
    13/10/ #13-17

 自然主義文学の先駆者、島崎藤村(1872〜1943)のこれまで知られていなかった直筆の書簡がロシアで見つかった。部落差別を取り上げた長編「破戒」のロシア人翻訳者に宛てたもので、
作品の背景やロシア語で読まれることへの感慨がつづられている。藤村の文学観を今に伝える貴重な資料だ。
 モスクワのロシア国立文学芸術文書館に所蔵されていた書簡を発見したのは、熊本学園大学の太田丈太郎教授(ロシア文学、ロシア文化論)。1920年代前後の日ロ文化交流についての
文献を調べていて偶然見つけたという。文書館の目録には作家で元衆院議員の中西伊之助氏の書簡と記されていたため、これまで存在が知られてこなかったとみられる。
 書簡は、「破戒」をロシア語に訳した日本語学者ナタリヤ・フェリドマン氏あて。翻訳・出版への同意と見られる英文が添えられた礼状と、「作者より」の2通が見つかった。
【駒木明義=モスクワ、平井良和】  



ユリア・ピヒティナ ソロコンサート 神楽坂 2013.09.23 参加報告
  13/09 #13-16

 イルークツク出身の歌手・ミュージカル女優のユリア・ピヒティナさんのファーストソロコンサートが神楽坂のジョルジュサンドにて開かれた。ユリアさんは日本で音楽活動を精力的に進めている、クラシック、オペラアリア、ロシア民謡、ミュージカルなど多彩なジャンルをこなすアーティスト。当日は、ユリアさん特製のロシア料理(鮭とイクラのブリンチキ)に舌鼓を打ちつつ、ユリアさんの熱唱に参加者は酔いしれた。ユリアさんは、レストラン「ミンスクの台所」にて毎週木・金に美声を披露している(写真・左)。最新情報はそこで仕入れるのが一番の近道だ。(都連広報部取材)
ミンスクの台所で歌うユリア・ピヒティナさん
ユリア・ピヒティナさんソロコンサート13/09/23
ユリア・ピヒティナさんソロコンサート13/09/23
ユリア・ピヒティナさんソロコンサート13/09/23



地域 : 壁一面マトリョーシカ ロシア文化紹介の鮫島さん博物館・原村 長野日報 2013.09.20  儕DF
  13/09 #13-15

 原村丸山の森別荘地の鮫島礼雄(のりお)さん(76)が自宅の一室に開設している、ロシアの民芸品マトリョーシカを集めた「マトリョーシカ博物館」の人気が高まっている。旧ソ連時代を含め100組以上のマトリョーシカをまとまって見られる施設は「日本では唯一ではないか」(鮫島さん)といい、来館者が年々増えている。
 マトリョーシカは上下に割れる胴体の中から一回り小さい人形が次々と出てくる入れ子構造の木製人形。展示室の壁一面に並ぶ人形は民族衣装を着た女性の全身像を描いた伝統的なものから個性的な絵柄まで多種多彩。ゴルバチョフやエリツィンらの指導者、ビートルズのメンバー、日本のサッカー選手、美術作品やアニメを描いた人形のほか、数ミリの人形もある。
 鮫島さんはロシアとの交流事業に取り組む日本ユーラシア協会(本部・東京都)常任理事。東京の専門学校でロシア語を学び、文化や先端技術に引かれ、20代で日ソ協会(現日本ユーラシア協会)に入会した。長年、文化交流や留学生の派遣事業に携わり、旧ソ連やロシアを50回ほど訪問。人形は現地で買ったり、お土産にもらうなどして50年以上かけて収集した。人形のほかにロシアの陶器や信仰の対象であるイコン(聖像画)なども展示している。
 原村には30年ほど前に別荘を構え、2007年に移住。近くで経営を始めたペンションでマトリョーシカ博物館を開き、ペンションをやめてからは自宅で展示を続けている。特に宣伝はしていないというが、今年は、過去最高の約120人が来館した昨年を上回るペースで見学者が訪れている。
 鮫島さんは「ロシアの文化を紹介しているので多くの人に見てほしい。要望があれば解説もします」と話している。
 11〜3月は冬季休館。入館料大人200円、子ども100円。来館は予約が必要。問い合わせは鮫島さん(電話0266・74・2640)へ。


マトリョーシカ博物館(原村)長野日報2013/09/20


チェリャビンスクの隕石 東京にあらわる
  13/08 #13-14

2013年2月15日、直径17mの小惑星が地球の大気圏に突入した。現地時間9時15分(協定世界時3時15分・日本時間12時15分)、強い閃光を放ち、煙の尾を曵きながら落下する火球がチェリャビンスク州などウラル山脈中南部一帯で観測された。隕石は主にチェリャビンスク州から、スヴェルドロフスク州、オレンブルク州の上空で目撃されている。また、ウラル中南部と国境を接するカザフスタン北部でも目撃されている。目撃例から、隕石はカザフスタン側からロシアへと侵入していったと見られている。
この隕石の一部分がなななんと、東京で展示されている。隕石展示のある施設−府中市郷土の森博物館さらに東京大学総合研究博物館に猛暑のなか都連広報部が取材を敢行した。会場では、話題の石を夏休み自由研究の課題として多くの小中学生が食い入るように観察していた。(写真参照)

チェリャビンスクの隕石
チェリャビンスクの隕石
チェリャビンスクの隕石
チェリャビンスクの隕石


チェリャビンスクの隕石チェリャビンスクの隕石



「エレーナ・トルスタヤ准教授 講演会 福島の子どもの心のケア」  参加報告記  都連広報部
  13/08 #13-13

 8月20日文京シビック小ホールにてベラルーシから来日したエレーナ・トルスタヤ准教授の講演会がもたれた。エレーナ氏からは、チェルノブイリ原発事故の被害に悩む子どもたちへの医療保障の現状が報告され、子どもの療養施設ナジェジダ(希望)でのケアの事例紹介も行われた。
一方、主催者を代表して広河隆一氏が福島原発事故で被曝した子どもたちへのケア施設としての「沖縄・球美の里」での受入活動の状況の報告を行った。本来、国がすべきことを人々からの貴重な募金によって救援活動が支えられている現状も訴えられた。
講演会終了後、エレーナ氏にインタビューを願い、講演の感想を述べるとともに、日本ユーラシア協会が2011年にユーラシアフォーラムを行い、チェルノブイリと福島の原発事故を検証し、原発事故を二度と起こさないために力をあわせること等が話し合われたことを紹介し、ミンスク市訪問時に撮影した「長崎の鐘」写真を贈呈した。(参加:180名)

「エレーナ・トルスタヤ准教授 講演会 福島の子どもの心のケア」 「エレーナ・トルスタヤ准教授 講演会 福島の子どもの心のケア」


朝日新聞記事<極東、ダイヤの宝庫 ロシア、採掘量首位に> 2013/08/17   儕DF
    13/08/ #13-12

 白夜が続くロシア極東サハ共和国ウダーチヌイ。北に20キロほど走れば北極圏に入る。タイガからツンドラに移る途中の背が低く貧弱な松林を抜けると、突然、巨大な穴が出現した。最大直
径約2・4キロ、深さは640メートルもあり、吸い込まれそうだ。世界屈指のダイヤモンド露天掘りのウダーチヌイ鉱山だ。穴の内側には地表から底までらせん状の道路が延々と続く。底には鉱石を
掘削する重機が見える。
 経営するのは世界最大の採掘量を誇るロシア国営の独占企業「アルロサ」。この鉱山は露天掘りがほぼ終了し、近く地下坑道による掘削に移る。2011年までは毎年1千万カラット以上を産
出し、世界の総採掘量の1割近くを占めていた。年間千数百億円をたたき出すロシア最大の鉱山だ。
 周囲にはダイヤモンド採掘のためだけに建設された人口約1万2千人のウダーチヌイ市が広がる。1990年代中期までは、ロシア人でさえ許可なく立ち入れなかった特別区域だった。
 同市を事実上運営しているのがアルロサのウダーチヌイ選鉱コンビナート。鉱石からダイヤモンド原石を取り出す選鉱工場、掘削機やトラックを直す修理工場などが並ぶ。学校や診療所、ロシ
ア正教会もアルロサが建て、労働人口の9割は何らかの形でアルロサと関係がある。コンビナートのマフラチェフ所長は「ここのダイヤは混合物が少なく質が良い」と胸を張った。
 アルロサは09年、英国や南アフリカなどに拠点を置いて1世紀にわたって世界の原石市場を支配してきた「デビアス」の採掘量を抜き、首位に立った。昨年は約3440万カラットで、世界の総採
掘量約1億2600万カラットの27%を占めた。サハ共和国にある10鉱山の採掘量はロシア全体の97%を占め、無色透明に近い高品質のダイヤモンドを産出する。国際市場でサハ産ダイヤモン
ドの存在感が増している。
 洋の東西を問わず、いつの世も人々を魅了し、妖しく光り輝くダイヤモンド。その源泉で、大きな地殻変動が起きている。(ウダーチヌイ=西村大輔)


「被爆者体験講話会」 参加報告記  都連広報部取材
  13/08 #13-11

 終戦を迎えて今年で68回目の夏。猛暑の中、都内随所で鎮魂、平和、非核の運動が繰り広げられている。その1つとして、「被爆体験を語る講話会」が、8月3日、東京・文京シビック小ホールで開かれた。(主催、文京区)
 語り部(Y氏)は、6歳の時、長崎の爆心地より900mの自宅前で被爆された経験を持つ。一緒に住んでいた友人、原爆後遺症で多くの家族や親戚を亡くし、戦後50年を機に、その体験を語り継ぐ活動を始めたという。
 会場には小さなお子様連れのご家族をはじめ、同じ体験を持つ方など100名以上の人が感慨深げに耳を傾けた。原爆の恐ろしさとともに平和の尊さを一人でも多くの人に伝えたいという想いが会場全体に伝わり、共感の拍手を呼んだ。
 加えて、長崎に投下された原爆の被害による医師の苦悩を描いたアニメ映画「アンゼラスの鐘」が上映され、平和を求める満場の心が一つになった。
 1984年に発足した非核都市宣言自治体協議会には、現在全国286の自治体が会員として名を連ね、平和首長会議加盟団体は、1360の自治体が、さらに、東京都23特別区においては17特別区が加盟している。ひるがえって、東京電力(株)のお不誠実な姿勢、行政の情報隠蔽体質がうきぼりになる中で、この国を動かす原動力は、市民ひとり一人が発する「何故か?」という疑問と行動にかかっている。
 3・11以降、日々高まる「原発ノー」の声。子どもたちの未来のために、毎日が出発点だ。

「被爆者体験講話会」「被爆者体験講話会」


日経新聞記事<「北方領土の共同開発提案」 ロシア6月にインフラ整備など   日本は慎重姿勢> 2013/07/24   儕DF
    13/07/ #13-10

 【モスクワ=田中孝幸】ロシア政府が北方領土での共同経済開発区の創設を日本政府に働き掛けていることがわかった。領土交渉の早期再開で合意した4月と6月の日ロ首脳会談を受け
た提案で、インフラ整備やエネルギー分野での協力を想定している。共同開発をテコに北方領土問題の解決に向けた環境整備を進める狙いだが、日本側は慎重に検討する方針だ。
  共同開発はロシアのモルグロフ外務次官が6月20日、サンクトペテルブルクで松山政司外務副大臣と領土問題を含む平和条約交渉の日程を協議した際に提案。事業分野としてインフラ整
備やエネルギー開発、水産物加工などを例示した。
 同席者によると松山副大臣は「まずは4島の帰属の問題の解決に向けた話し合いを積極的に進めないといけない」と回答。領土交渉の前に共同開発の具体論の協議に入るのは、時期尚
早との考えを表明した。
 日ロ両政府は領土問題を含む平和条約交渉を8月下旬に外務次官級で再開する予定で、共同開発も主要議題となる見通し。日ロ外交筋は「領土と経済開発の問題を含め、幅広い
課題を協議することになる」と語る。
 過去に共同開発案が浮上した際には、日ロのどちらの国内法を適用するかで折り合いがつかず、立ち消えになった経緯がある。主権問題も含めて日本側が受け入れ可能な案をロシア側が
提示するかは不透明な要素が残る。



中国帰国者発表会(日中平和友好条約締結35周年を祝う)開催協力
  13/07/14 #13-072
主催:中国帰国者・日中友好の会、 後援:日本中国友好協会(城東地域連携協力)

「日中平和友好条約締結35周年を祝う 中国帰国者発表会」参加報告記7月14日・江戸川総合文化センター小ホールにて中国帰国者発表会が開かれた。(主催:NPO法人 中国帰国者・日中友好の会、後援:中華人民共和国駐日日本大使館友好交流部、日本中国友好協会ほか)
発表会では、同NPO法人の池田澄江理事長より中国残留孤児、残留婦人、残留邦人という戦争の悲劇から生まれた用語によらず、「中国帰国者」とする解説もなされ共感を呼んだ。
多彩なプログラムが組まれたこの発表会には、日本ユーラシア協会都連並びに同城東支部有志が参加。会の運営者、合唱団指揮者、ピアノ伴奏者らと交流を行った。こうした日常的な交流の蓄積を大切にしていきたい。環日本海諸国(ロシア、中国、朝鮮半島、日本)の国民を友好相手とする各団体が連携協力し、北東アジアの平和追求を共通課題として活動していく一つの端緒となった。
他団体の集まりに参加すると触発される部分が多々あり、当協会の運営に資す点も少なくない。5月31日の日朝協会協力のミュージカル「華麗なる休暇」鑑賞会同様、一歩足を出すことの意義を学ばせていただいた。
中国帰国者発表会(日中平和友好条約締結35周年を祝う)開催協力
中国帰国者発表会(日中平和友好条約締結35周年を祝う)開催協力中国帰国者発表会(日中平和友好条約締結35周年を祝う)開催協力


朝日新聞記事<「オホーツク油田 日ロ開発」 権益3分の1確保へ> 2013/05/29   儕DF
    13/05/ #13-09

  資源開発大手の国際石油開発帝石(INPEX)と、ロシア国営の石油会社ロスネフチは29日、オホーツク海北部のマガダン沖で、海底油田の共同開発に向けて協力することで合意し、発
表した。日本側は3分の1の権益を確保する見込みだ。エネルギー価格の高騰に悩む日本にとって、原油や天然ガスの調達先が増えることで価格が抑えられる効果が期待できる。
 INPEXの北村俊昭社長とロスネフチのセーチン社長がこの日、経済産業省内で合意書に署名した。INPEXは共同開発に向けて排他的交渉権を得る。
 共同開発を予定しているのは、ロシア極東のマガダン州の50〜150キロ沖にある「マガダン2」と「マガダン3」と呼ばれる鉱区。水深100〜200メートルの大陸棚を開発する。鉱区面積約2万8千
平方キロメートルの大型油田。ロシア側の発表によると、推定埋蔵量は原油換算で15億7700万トンとしており、単純計算で日本の輸入量の9年分にあたる。2020年代からの採掘をめざす。
 開発は日本政府も支援し、独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が探鉱の費用を分担することも検討する。
 日本とロシアは4月にモスクワで開いた首脳会談で、安倍晋二首相とプーチン大統領が天然ガスや石油開発などエネルギー分野の協力を極東地域で進めることで合意した。
 日本は東京電力福島第一原発の事故後、全国で原発が止まったことで火力発電所をフル稼働させており、液化天然ガス(LNG)や石油などの調達費用がかさんでいる。13年度の燃料費
は原発事故前より3・8兆円増える見込みで、燃料をできるだけ安く調達する必要に迫られている。
 とくに原油は日本が輸入する8割をサウジアラビア、アラプ首長国連邦(UAE)など中東に頼る。イラン核開発問題などのリスクを抱えるホルムズ海峡を通らずに調達できる原油を、より多く確保
することが課題だった。ロシア極東
は短い時間で日本に運べる利点もある。
 一方、ロシアは米国発の「シェールガス革命」の影響で、天然ガスの最大顧客である欧州で売り上げが減っていることに悩んでいる。だぶついたエネルギー資源を東アジアに売ろうと、日本や中
国に働きかけを強めてきた。
 ロスネフチはロシア国営の石油会社で、世界で最大の生産量・埋蔵量を持つ。今年4月には丸紅とロシア極東でのLNG事業などで提携した。セーチン社長は元副首相でプーチン大統領の
「右腕」とも呼ばれる。2月にも来日、オホーツク海でのエネルギー開発への日本企業の参加を呼びかけた。


朝日新聞記事<橋本氏発言は「侮辱」 ロシア外務省が批判> 2013/05/24        儕DF
    13/05/ #13-08

 ロシア外務省は23日、日本維新の会の橋下徹共同代表の従軍慰安婦を巡る一連の発言について「第2次大戦で日本の軍国主義と戦ったすべての人に対する侮辱」として批判する考えを
公式サイトに掲載した。ロシア当局が橋下氏の発言について公式の立湯を示すのは初めて。
 ロシア外務省は発言の背景に「戦後の現実を拒否し、第2次大戦について偏見に満ちた評価を押しつけようとする政治家たちの試み」があると指摘した。
 ロシア外務省は北方領土の占領を「第2次大戦の (正当な)結果」と主張しており、日本による返還要求を橋下氏の主張と同じ歴史の見直しとして牽制する意図があるとみられる。
 ロシア外務省の見解はロシアの通信社からの質問ヘの回答という形式で掲載された。(モスクワ=駒木明義)



ニコライ堂にてパスハ(ПАСХА)行われる
    13/05/ #13-07
 
2013年5月4日(土)23:30〜未明にかけて東京・お茶の水の東京復活大聖堂教会(ニコライ堂)にて、年に一度行われる復活大祭(パスハ・ПАСХА))が行われた。これは、正教会での
最大の祭りで主イイスス・ハリストス(イエス・キリスト)の復活を記憶するとともに、主の復活により人々に与えられた生命を記憶し、これを祝う行事。
 「フリストス ヴォスクレス!(キリストは復活せり!)」 「ヴォイースチヌ ヴォスクレス!(まことに復活せり!)の声が堂内に響き渡り、荘厳な雰囲気のなか敬虔な祈りが重ねられた。時間とともに
広い堂内も立錐の余地がなくなるほど在日ロシア人も含め多くの信者が参集した。(都連広報部取材)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
パスハ(ПАСХА)ニコライ堂・復活大祭
パスハ(ПАСХА)ニコライ堂・復活大祭
パスハ(ПАСХА)ニコライ堂・復活大祭


ロシア旧都にバレエの新殿堂 プーチン大統領が特別講演
    13/05/ #13-06

【サンクトペテルブルク=駒木明義】
ロシアの旧都サンクトペテルブルクが誇るオペラ・バレエの殿堂マリインスキー劇場の新館「マリインスキー2」が2日オープンし、プーチン大統領も出席して記念の特別公演が開かれた。
 新劇場は1860年以来の伝統がある従来のマリインスキー劇場と運河1本挟んだ隣に建てられ、両劇場は橋でつながれた。
 市民に景観論争を巻き起こしたガラス張りの外観の「マリインスキー2」は座席数約2千で、約1600の本館を上回る。総工費約220億ルーブル(約690億円)という巨大プロジェクトだ。
 20年以上にわたって劇場を率いて世界屈指のオペラハウスに育てあげた芸術監督のワレリー・ゲルギエフ氏は「子供、若者、学生が音楽に触れる機会を増やす場にしたい」と語った。
 コンサートにはソプラノのアンナ・ネトレプコ氏、バス・バリトンのエフゲニー・ニキーチン氏ら、マリインスキーから巣立っていったスター歌手やバレエダンサーのほか、ソ連崩壊直後の困難な時期の劇
場に出演して支えたテノールのプラシド・ドミンゴ氏ら世界の超一流アーティストが出演。観客は、新劇場の自然で豊かな音の響きを堪能していた。

      朝日新聞デジタル(ロシア旧都にバレエの新殿堂 プーチン大統領が特別講演)   /    朝日新聞13年5月4日版<PDF>




講演会「チェルノブイリと福島の子どもたち」参加報告
    13/04/ #13-05
 
  4月26日(金)18:30〜都内で、講演会「チェルノブイリと福島の子どもたち」・・・子どもたちの未来のために今できること・・・・が開かれた。(主
催:チェルノブイリ子ども基金/未来の福島こども基金)
この催しは、放射線衛生学の木村真三氏の講演、弦楽四重奏オブリジェの演奏、フォトジャーナリスト広河隆一氏の講演という三部構成。
特別参加したウクライナのコロステン市のモスカレンコ市長は、「チェルノブイリ原発事故は大変な辛酸を住民に与えたが、人々は未来を信じ、前
向きに生きている。同じくフクシマの人々が可能性を信じ、明るく生きているように。」と挨拶を結んだ。満席(340席)の参加者は27年経過しても
未だ爪痕が拡大しているチェルノブイリの放射能被害の実相報告に固唾を呑んで聴き入っていた。
東日本大震災3.11における地震と津波は天災だが、原発事故は人災だったといわれるように、放射能被害を意図的に過小評価している
国、「御用医療機関」の実情も明らかにされ、聴衆の憤りを呼んだ。いま問われているのは日本の政治とジャーナリズムのあり方だ。

講演会「チェルノブイリと福島の子どもたち」モスカレンコ市長(ウクライナ・コロステン市)


朝日新聞がスクープ記事「歯舞と色丹 返還義務」
    13/03/ #13-04

「ロシアに主張、揺らぐ根拠」

「択捉、国後、色丹、歯舞の諸島領有の法的根拠について(骨子)デジタル版に文書全文」
   文書全文がご覧になれない方のために【PDF】で(ロシア主張、揺らぐ根拠 北方領土、旧ソ連の内部文書)



朝日新聞デジタル
北方領土問題に関するトピックス



朝日新聞デジタル13/03/02
北方領土「具体的に両方が納得できる案を」 森元首相
朝日新聞デジタル13/03/02
北方領土解決策「年内に」提案 森元首相、プーチン氏に
朝日新聞デジタル13/05/02
北方領土の2等分方式 首相「提案された事実ない」


朝日新聞13/04/24
「歯舞と色丹 返還義務」
朝日新聞13/04/26
「色丹はロシア」進む愛国教育
朝日新聞13/04/28
日ロ首脳あす会談
朝日新聞13/04/29
日ロ領土交渉再開合意へ
朝日新聞13/04/30
領土交渉加速で一致  2面/3面4面/9面
朝日新聞13/05/01
領土2等分方式言及



  
ワシリー・エロシェンコの肖像画で知られる「中村彝(つね)展」開催中 13/03/17〜13/05/17まで
    13/03/ #13-03

 昨年、日本ユーラシア協会は画家ワシリー・エロシェンコ(1890−1952)没後60年に因んだ諸行事を開いたことは耳に新しいが、
現在、東京・新宿区立歴史博物館では「企画展・中村彝(つね)展」(中村画伯はエロシェンコの肖像画で著名)を開催中だ。
数々の名画とともに鶴田吾郎画エロシェンコ像の展示も見逃せない(右、写真)。
 また、新宿区は中村彝アトリエ美術館も目白に最近オープンしている。双方とも、近代美術史研究家にとって必見のスポットで、往事の
日本画壇の状況も垣間見tることができる。もちろん日本ユーラシア協会会員諸氏にも足を運んでおいてもらいたいことは言うまでもない。







ワシリー・エロシェンコ像

↓エロシェンコ、ウラジオストク在住時の住居跡
                (2010.9撮影)

↓新宿区立歴史博物館
日本ユーラシア協会東京都連合会日本ユーラシア協会東京都連合会


アレクセイ・ゲルマン氏(ロシアの映画)監督死去<2013年2月21日>
    13/02/ #13-02
 アレクセイ・ユーリィヴィチ・ゲルマン(Alexei Yurievich Gherman、Алексей Герман、ソ連・ロシアの映画監督)。
 家族がラジオ局「モスクワのこだま」に明らかにしたところによると、21日、サンクトペテルブルクの病院で死去、74歳。肺炎などを患っていたと
いう。
 アレクセイ・ゲルマン氏は、1938年6月20日レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれ。
 父は作家のユーリー・ゲルマン。舞台監督から作家に転身し、レンフィルムに入る。1965年にウラジーミル・ヴェンゲーロフの「労働者開拓
地」で助監督をつとめ、1967年にグレゴーリー・アローノフと共同監督で「7番目の道づれ」を発表。1971年に初めて単独で監督した「道中
の点検」は、ペレストロイカ後の1986年に公開されるまで上映を禁止されていた。寡作ながら作品はいずれも世界的に高い評価を受けてい
る。
 代表作「フルスタリョフ、車を!」(98年)はカンヌ国際映画祭に出品され、日本でも紹介された。ほかに「戦争のない20日間」(1976)、「わ
が友イワン・ラプシン」(1984)などの作品がある。
アレクセイ・ゲルマン氏

アレクセイ・ゲルマン氏


アジア創造美術展2013【新国立美術館】にカザフスタンの芸術家が出品
    13/01/ #13-01  
 カザフスタンの芸術家ガイニー・ムフタロワさんが Worship of Aisha-Bibi masoleum と The house with red roof  
の作品2点を出品しています(アジア共生芸術賞)。
現在、東京芸術大学に留学し日本画について勉学中。カザフ語、ロシア語はもとより英語、日本語に堪能。同氏は、
日本ユーラシア協会の友好運動の趣旨にも賛同され、カザフスタンと日本の両国国民どうしの友好が一層促進されるこ
とを願っています。また、展示期間中に会場で日本ユーラシア協会会員と交流できることも期待されています。

(会期:2013年1月23日〜2月4日、会場:新国立美術館(港区六本木)、主催:亜細亜太平洋水墨画会)
http://www.nact.jp/exhibition_public/exhibitions.html#kouboten051
130123-0204カザフスタンの芸術家ガイニー・ムフタロワさん「アジア創造美術展」(国立新美術館)
【プロフィール】
 ムフタロヴァ・ガイニー氏は、カザフ民族芸術大学美術学部背景画法・装飾術学科にて准教授として勤務しています。さらに文化論および歴史学の分野における哲学の修士課程を学んで
います。
2009年ムフタロヴァ・G・Sは本人の学術論文に必要な資料を収集するため、国際交流基金の「学術知識人交換プログラム」に参加し、研修を受けました。
 2010年「文化論および歴史」の分野で『日本とカザフの文化世界観:比較歴史言語学的考察』というテーマで修士号を取得しています。現在までに20以上の学術論文を発表し、国内外
における25の学術研究会議に参加しました。
 学術研究の経歴は1998年に始まっています。彼女はカザフスタン国内の高等教育機関で長年に渡って教師としてあるいは教育関係者として経験豊富な専門家です。アブライハン名称カザ
フ国立国際関係外国語大学、カイナル大学、アルマティ技術大学を始め、2000〜2004年にはジュルゲノフ名称カザフ民族芸術アカデミー芸術学科「美術の歴史」セクションの教鞭をとりまし
た。
 彼女はロシア語およびカザフ語で授業をしています。現在、日本美術について教材を作成しています。 
Образование:
1. 1992-1997 гг.- КазНАИ им. Т. Жургенова, факультет  ≪Станковая живопись≫, специальность ≪
художник-живописец≫ (с отличием).  
2. 1992-1996 гг.- КазНУ им. аль-Фараби, факультет ≪востоковедения≫, отделение ≪японский яз
ык≫ (вольнослушатель).
3. 1997-2001 гг. - Институт философии и политологии МОН РК, отдел  ≪философии науки и культ
уры≫ - аспирантура
Научная степень - кандидат философских наук
Опыт работы:
1998-1999 гг.- преподаватель японского языка кафедры ≪ориенталистики≫ КазГУМОиМЯ им. А
былай- хана.
1999-2000 гг.- преподаватель по спецкурсу ≪История и культура Японии≫ кафедры междуна
родных отношений Университета ≪Кайнар≫
2000-2004 гг. - преподаватель кафедры ≪искусствоведения≫ по предметам ≪История изобра
зительного искусства≫ (Запада и Востока), ≪История и теория дизайна≫, ≪Этика и эсте
тика≫ КазНАИ им. Т. Жургенова.
2005-2006 гг. - Работа над творческими художественными и дизайнерскими проектами: Офор
мление книг, разработка эмблем, дизайн буклетов и др.
2007-2008 гг. ? написание кандидатской диссертации ≪Образ мира в японской и казахской к
ультурах: компаративистский подход≫ по специальности ≪история и теория культуры
≫.
2009 гг.  - научная стажировка по программе “интеллектуального обмена” Japanese Studies Fellowship
Programm  Японского Фонда при  научном институте по расширенной Европе Университета С
идзуока (Япония)
2010-2011 г. - старший преподаватель кафедры ≪Дизайн≫ Алматинского Технологического У
ниверситета
2012 - по настоящее время доцент кафедры ≪сценографии и декоративного искусства≫ ху
дожественного факультета Казахского Национального Университета искусств (г.Аст
ана)



|< << >> >|






・・  アクセスカウンター